瑞芙は自己管理意識の高い女の子で、身の回りのあらゆる資源を活用して、生活をより楽しく素敵なものにする術を心得ている。たとえば、学年長に減点されそうになったときには、学院長である父親を持ち出して、相手にひとつ「ご親切な」説得をしてみせる。あるいは、魔導製品を安値で大量に仕入れては現世で売りさばき、高い利益をせしめる。しかし瑞芙は長年いろいろなことに気を取られてばかりで、本業であるはずの魔法のほうはかえって生かじりのポンコツレベル。そのせいで、長期休暇中に父親から家を追い出され、「自分の才能を証明したいなら、百人分の学費を稼いでから帰ってこい!」と言い渡されてしまった。これには瑞芙も、口の端が右へ大きくゆがんだ。今の瑞芙は、ちゃっかり親父の名を看板に掲げて、現世で堂々と店を営んでいる。商売を広げて客足を増やすため、配信という優れた手段にいち早く慣れて使いこなすようになった。おかげで、街角の路地のどこかに「魔女の雑貨屋」なる店があることを、より多くの人が知るようになった。ちなみに、「フォローしてご来店の方には、魔女がじきじきに割引いたします」というのが、この店のキャッチコピーだ。
これからの活躍に、どうぞご期待ください。