幾重にも連なる山々の奥深くに隠れた、とある青山に、墓守の一族が代々暮らしている。一族がいったい誰の墓を守っているのか、今ではもう知る者はいない。ただ族譜の記録によれば、一族は歴史に名を残した、とある陰陽学の大家の末裔なのだという。
一族本来の使命は、すでに歳月の薄霧に覆い隠されてしまったものの、ご先祖様が遺した陰陽術の伝承のおかげで、一族はそれなりに名を知られるようになった。遠路はるばる、おみくじを引きに、占いを求めにやってくる人も多い。ただ、祠堂の当番を務める小さなお師匠さんは、しょっちゅうサボって居眠りをしている。それを指摘されるたび、点酥は小さな顔をぽっと赤らめ、こう言い訳するのだった。「ご先祖様が、わたしの勉強が足りないのを見かねて、夢の中に呼び出して修行をつけてくれてるんですっ!」
点酥は幼い頃から、天眼を制御できないという問題に悩まされてきた。しょっちゅう陰陽の境を覗き、天道を見通し、果ては人間が触れてはならない存在の姿まで見つめてしまう。一族の長老たちがあらゆる術を尽くしても、ほとんど効き目はなかった。命を守るために両目を潰して天眼を封じるという、極端な方法まで検討されたほどだ。
幸いにも、ある夢遊のさなか、点酥がどこからか古びた八卦鏡を持ち帰ってきたことで、問題はすべてすんなりと解決した。以来、この八卦鏡はずっと点酥の胸元に掛かっている。
ところが今、点酥の修行は壁にぶつかり、どうしても一歩も先へ進めずにいる。そこで彼女は、改めて一族の長老に教えを請うことにした。
「俗世に入ったこともなくて、どうして俗世を超えられようか?」
こうして点酥は荷物をまとめ、心配そうに見送る長老たちを背に、俗世へ入る旅に出た。だが彼らは知らない。点酥は俗世に入ったことがないのではなく、ただ入り方が足りないだけ——この山の外へは、とっくに何度もこっそり出かけていたということを。
これからの活躍に、どうぞご期待ください。